こんにちは。今回は、前回の「デジタル棚卸し」で見える化した内容を、家族と共有するための「デジタル終活メモ」として整理する方法を紹介します。
これまでのように「エンディングノート」や「終活メモ」は紙が主流でしたが、今やスマホ・パソコン・クラウドの情報が中心。
それらをどう残すかが、現代の終活の鍵です。
目次
「デジタル終活メモ」とは?
一般的なエンディングノートが「医療・葬儀・介護」中心なのに対し、「デジタル終活メモ」は主にスマホやネット上の情報を整理することに特化した記録メモです。
家族が困らないように、見えない資産を“伝えるメモ”が必要です。
対象となる情報例
- スマホのロック解除番号
- ネット銀行・証券口座のサービス名とID
- パスワード管理アプリのマスターパスワード
- クラウド(Googleドライブ・iCloudなど)のログイン情報
- 有料サブスクや電子マネーの情報
- SNSアカウントの存在と意向(削除希望/残したい等)
これらを記録しておくことで、遺族や家族がアクセスできずに困るリスクを減らせます。
【実践】デジタル終活メモの書き方
実践5ステップ
ステップ1:スマホの基本情報を記録する
- スマホの機種・キャリア
- PINコード or ロック解除方法
- 予備パスワード・端末の紛失対策
ステップ2:主要アカウントの一覧を作る
GoogleアカウントやApple IDは、多くのデータや支払い情報と連動しています。
- アカウント名(例:Google)
- ログインID
- 登録メールアドレス
- パスワード(ヒントでもOK)
ステップ3:お金が関係する情報は明確に
家族にとって重要なのが「見落としがちな金銭情報」です。
- ネット銀行/証券口座のサービス名
- 電子マネーの種類と残高
- 有料契約中のサブスク(月額課金)
ステップ4:SNSや写真の扱いについて意向を残す
思い出の写真やSNSのアカウントは、“削除するのか残すのか”意向を書いておくと家族が安心です。
- Instagram → 残す/削除
- LINE → 過去のトーク履歴保存の有無
ステップ5:「メモの保管場所」を決めて家族に伝える
せっかく書いても、家族が見つけられなければ意味がありません。
- ノートやファイルなら「棚の◯段目」など場所を明記
- デジタルで保管する場合はファイル名・共有設定を明確に
- 信頼できる家族に「メモの存在」を口頭でも伝える
親と一緒に書くときのコツ
- 話題のきっかけに「災害時の備え」として伝える
- 最初はスマホのロック解除番号など身近な話から始める
- 紙に手書き → 必要なら後でデジタル化
「全部じゃなくていい、少しでも書き残してくれると助かる」と伝えると受け入れてもらいやすくなります。
まとめ:「家族に伝える」それが今の終活
家族が困らないように、“残すべき情報”をわかりやすく整理して伝える。
それが「デジタル終活メモ」の役割です。
スマホ・PCの情報は目に見えないからこそ、書いて伝える準備が必要。
できる範囲から一緒に進めてみましょう。
次回は、「不要アカウント・サービスの解約方法と整理手順」を紹介予定です!