こんにちは。「デジタル終活のはじめ方」ブログへようこそ。
このブログでは、40代・50代以上の皆さんが、これからの人生を安心して過ごすために必要な「デジタル終活」の知識と手順をわかりやすく解説していきます。
第一回となる今回は、「デジタル終活」とは何か、そしてその中核となる「デジタル遺産」とはどのようなものかを紹介します。
なぜ今、「デジタル終活」が必要なのか？
スマートフォンやパソコンが当たり前となった今、私たちの暮らしの中には数多くの「デジタル情報」が存在しています。
たとえば、次のようなものが該当します：
- 写真や動画などのデータ
- LINEやメールのやり取り
- ネット銀行や証券口座の情報
- サブスク（定期課金）の登録
- SNSやブログ、クラウド上のファイル
- パスワード管理アプリ
- 電子マネーの残高やポイント など
これらは、万が一のときに家族が簡単に見つけたり、管理したりできるとは限りません。放置されると、金銭的な損失だけでなく、個人情報の流出やアカウントの悪用にもつながる可能性があります。
そのようなリスクを減らすために必要なのが、「デジタル終活」です。
「デジタル終活」とは？
「デジタル終活」とは、亡くなった後に家族や関係者が困らないよう、スマホ・パソコン・クラウド上にあるデジタルデータやアカウントを整理・記録・管理する活動のことを指します。
言い換えれば、「デジタル遺産」の整理です。
従来の終活では現金・不動産・保険などの“目に見える資産”の整理が中心でしたが、現代は“見えない資産”である「デジタル遺産」の取り扱いが重要になっています。
「デジタル遺産」とは？
「デジタル遺産」とは、亡くなった後に残るすべてのデジタルデータやアカウントのことです。分類すると以下のように分けられます。
金銭的価値のあるデジタル遺産：
- ネット銀行の口座残高
- 電子マネー（PayPay、楽天Payなど）
- 仮想通貨（ビットコインなど）
- 有料会員サービスの登録状況
- ネット証券口座やポイント残高
思い出・個人情報としてのデジタル遺産：
- 家族写真・動画（スマホ・クラウド）
- メール・LINE履歴
- SNSアカウント（Instagram、Facebookなど）
- ブログ・YouTubeチャンネル
- スマホのロック解除パスコードや各種ID・パスワード
デジタル終活で起こりがちなトラブル
- 故人のスマホがロックされていて写真が見られない
- 銀行口座や証券の情報がわからず資産が凍結された
- 月額課金の解約ができずに支払いが続いてしまった
- SNSアカウントがそのまま残り、誹謗中傷の温床になる
- 仮想通貨の秘密鍵が分からず、資産を失った
こうした問題を防ぐには、事前に記録や共有、整理をしておくことが必要です。
今すぐ始められる「デジタル終活」の第一歩
最初のステップとして、おすすめなのは「デジタル遺産の棚卸し」です。
1. 自分が使っているサービス・アカウントをリストアップ
- SNS（X、Instagram、LINE、Facebookなど）
- メールアドレス
- ネット銀行、証券会社
- サブスクやネット通販の会員情報
- 写真やデータ保存先（Googleフォト、iCloudなど）
2. 重要なID・パスワードをメモに残す
- 紙のノート or パスワード管理アプリを使う
- 家族に「どこに記録したか」を伝えるのが大切
3. 不要なアカウントを整理する
- 使っていないサービスの退会・削除
- 使っていないサブスクをこの機会に見直す
まとめ：人生100年時代、デジタル終活も“備え”の一つに
「デジタル終活」は、年齢に関係なく誰にとっても必要な現代の備えです。
スマホ一台に詰まったあなたの「財産」や「思い出」を、安心して引き継げるようにするために——。
次回以降は、より具体的に
- デジタル遺産の書き出し方
- パスワード管理のコツ
- 家族と共有すべきポイント
など、実践的な情報をわかりやすくお届けします。
ぜひ「デジタル終活のはじめ方」ブログを、人生の“備え”のヒントにしてください。